さくら荘の4つの目標
◆ 障がいを持つ子どもたちが学校卒業後も様々な体験・経験のできる場所づくり。
◆ 経済的自立の為の仕事場をつくり、保護者から自立し独立して楽しく生きがいのある生活ができる場所づくり。
◆ 高齢になっていく親と子どもが将来の不安無く安心して生活できる場所づくり。
◆ 親亡き後も支援者の援助を受けながら育った地域で地域の皆さんとも交流して生き生きと楽しく安心して暮らしていける場所づくり。
ボランティア団体の“さくら親児会"とは
*大分市内支援学校三校出身の知的障がいを持つ子どもの親と地域のサポーターが始めた事業です。
*学校卒業後、また親亡き後の子どもたちの為に「出来る事を」「出来る人が」「出来る時に」「明るく」「楽しく」「末永く」をモットーに活動しています。
弊社には、卒業後や、親が病気や亡くなった後に本人が年金をもらいながら、地域で支援者と共にいきいきと暮らせる居場所を作っていこうという活動目標もあります。
弊社のグループホーム(以下GHという)の入居者は利用料が就労の工賃で賄えて、年金が全部自分の為に使える事を目指してやっています。そして、現在その事は達成出来ています。
もともと自分で自分の子供の為に施設を作る気でしたが、当時(8年前)は、NPO法人ではなく有限会社で障がいの施設の認可をもらうのは結構厳しかったです。高齢者の介護デイサービスなどは要件が整っていれば認可を受けやすく元々富山型福祉を目指していたので、先ずは、そこから始めることにしました。そしてヘルパーステーションを作り、高齢者専用の下宿を作りました。
その後、5年間の支援学校PTA会長時代の活動やボランティア活動がわかるブログを見てもらい、大分市の後押しもあり6年前に県からA型施設の開所を認めてもらえました。その後、高齢利用者も多くなり、65歳を過ぎてからの問題も考えなくてはいけなく「やはりB型を!」ということで、翌年、新しいB型事業所を立ち上げ、うちの娘が大分支援学校高等部卒業するタイミングで5人の同級生も入所する事が出来ました。その先の一人で「住む」「暮す」が問題になるため、同時期に最初のGH1・2(定員20)を立ち上げました。
現在はA型は1ヶ所(定員20名)20名、B型事業所は3ヵ所(定員50名)55名が通い、GHは3・4(定員12)が増えて33名が入所しています。
また、B型の利用者さんの積極的な募集してはいないのですが発達障がい・精神疾患の利用者さんが増えている為利用希望者さんが後を絶ちませんので近所の家や土地を「買って欲しい」と言われればそこを買っては畑にしたり事業所を増やしたりしています。
なぜ近所の土地、家を買うかというと、まだまだGHも作らなければならないのでGHは理解者の多い今の近所の方が良いし60人利用者さんがいた場合、1事業所で就労するよりも、20人を3事業所で運営したほうが利用者さん一人に対しての報酬が高いのです。そして、そのほうが従業員の意識も利用者さんの就労場所も多くなるしサービスも良くなると私は思っています。
結果的には利用者さんの工賃も高くなるということです。因みにさくら親児会のB型利用者さんの平均賃金は3万円、A型では7万円を超えています。
A型では無添加自然手作りシャンプーを作ったり米や有機無農薬野菜作り草刈りカフェの内外メンテナンス作業等をしています。
B型でも畑作業、小物作り、鯉、メダカ、金魚、鳥骨鶏の世話にカット野菜作り等いろいろとやっています。土地代は地域の特性で耕作放棄地も多く地域の為にもなり無料です。
私は本来なら定年の年齢ですが皆さんと共に非常に楽しくて真っ黒に日焼けし充実した毎日を送っています。
皆さんも、いろいろな人と繋がりを持ち、たくさんの情報を得て「自分の所にはお宝は何があるのか」「自分達にはどのような支援が必要なのか、また、あるのか」を探していけば必ず何かが見つかると思います。
それと仲間です。自分には無くても誰かが何かを持っていたり、また、無いと思っていたら持っていたり、誰かと繋がっていけば、何かが必ず出来ると思います。1人だとなかなか進みませんし、その上大変ですので、その方が良いと私は思います。
今、弊社は私達夫婦と4人の子供達も資格を持つ3人は従業員として、二女は利用者として。家族みんなで楽しみながら家業としてやっています。利用者さんのお父さんやお母さんが自分の特技をいかし従業員として畑作や小物作りを教えてくれたり、習字を教えてくれたりとみんなを巻き込んでいます。やってみたら結構簡単です。ぜひ、皆さんも楽しいので、ライフワークとしてがんばって挑戦してみてください。わからないことや、私が経験したことであれば何でもご相談にのります。
代表取締役 後藤 覚
名称 | 有限会社さくら荘 |
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所在地 | 大分県大分市城原1908番地 |
TEL | 097-592-5535 |
事業開始 | 2011年7月 |
運営主体 | 有限会社さくら荘 |
設置責任者 | 後藤 覚 |
事業内容 | 社会福祉事業 |
平成21年 4月開所 | 高齢者介護デイサービスセンター(さくら親児会デイサービスセンター) |
平成21年 4月開所 | 高齢者・障がい者専用下宿 |
平成22年11月開所 | ヘルパーステーションさくら親児会 |
平成23年 7月開所 | さくら親児会(せっけん工房)(A型事業所) |
平成24年 4月開所 | スタジオさくら(B型事業所) |
平成24年 4月開所 | 障がい者のグループホーム |
平成25年 7月開所 | カサ・デ・パドレ(多機能型事業所) |
平成27年10月開所 | カサデさくらB(B型事業所) |
平成28年10月開所 | 放課後等デイサービス |
平成29年12月閉所 | 放課後等デイサービス |
平成30年12月開所 | 共生型生活介護さくら親児会 |
令和3年3月開所 | 日中サービス支援型グループホームさくら親児会 |
令和3年3月閉所 | ヘルパーステーションさくら親児会 |